遺影・思い出の写真、これからどう向き合う?
〜飾り方・整理の仕方をやさしく解説〜

ご葬儀で飾った遺影。百箇日を迎え、少しずつ日常が戻ってくる中で、「このままでいいのだろうか」とふと考える方は少なくありません。
思い出の写真も同じです。アルバムやスマートフォンの中に残る何気ない一枚、どう向き合えばいいのか迷うこともあるでしょう。
まずひと言お伝えしたいのは、決まった正解はないということです。
大切なのは、ご自身が心地よく故人と向き合えること。
この記事が、その向き合い方を考えるきっかけになれば幸いです。
■ 遺影に「こうしなければ」はない
遺影というと、仏壇の近くや床の間に飾るイメージを持つ方が多いかもしれません。実際、それが従来からよく見られる形です。
ただ、これは絶対のルールではありません。
最近では、リビングの一角に写真立てで飾ったり、季節ごとに写真を入れ替えたりと、ご家庭のスタイルに合わせて自由に飾る方も増えています。
日々の暮らしの中で、ふと目を向けたときに穏やかな気持ちになれる場所を選んで問題ありません。
■ 節目を機に、飾り方を変えるという選択
① サイズを変える
葬儀で使用する遺影は、四つ切(約25×30cm)やキャビネ(約13×18cm)など、比較的大きなサイズが一般的です。
百箇日の節目に、これを一回り小さいサイズにプリントし直し、手元に置きやすい形に変える方も多くいらっしゃいます。写真店やネットプリントサービスで、数百円〜数千円程度で作成できます。
② しまう時期を決める
普段は見えない場所にしまい、命日やお盆の時期だけ出す、という方法を取るご家庭もあります。
これは「故人を大切に思う気持ちが薄れた」ということでは決してありません。
日常の中に少しずつ故人との思い出を溶け込ませていく、自然な過程のひとつです。
③ ご家族で話し合って決める
遺影の扱いに迷ったときは、ご自身一人で決めず、ご家族と話し合ってみることをおすすめします。
人によって思い入れの強さは異なるため、事前にすり合わせておくと、後々のすれ違いを防げます。
■ 遺影写真そのものを見直すという方法
葬儀の際は、限られた時間の中で遺影用の写真を選ぶため、「もっと似合う一枚があったかもしれない」と後から感じる方も少なくありません。
百箇日を機に、故人がより自然な表情で写っている写真に差し替える方もいらっしゃいます。
背景の色味や服装を写真加工で整えられるサービスもあるため、気になる場合は写真店に相談してみるとよいでしょう。
■ 思い出の写真、整理の3つのヒント
①お気に入りを絞る
全部を残そうとせず、特に思い入れのある写真を数枚ピックアップして手元に置く方法です。無理に手放す必要はなく、選び分けるだけでも気持ちの整理につながります。
②デジタル化する
紙焼きの写真をスキャンしてデータ化すれば、劣化の心配がなく、離れて暮らすご家族とも共有しやすくなります。スキャナーがない場合は、写真専門の複合機がある店舗やサービスを利用する方法もあります。
③フォトブックにまとめる
思い出の写真を1冊のアルバムに編集し直すと、見返しやすくなります。ご命日やお盆の折に、ご家族で一緒にめくるための一冊として作る方もいらっしゃいます。1冊あたりの相場は2,000〜5,000円程度です。
■ 最後に
遺影や思い出の写真との向き合い方に、明確な正解はありません。
ご家族それぞれの事情や気持ちのペースがあり、それでいいのだと思います。
もし何から始めればよいか迷われたときは、無理に一人で抱え込まず、ご家族と一緒に話しながら進めてみてください。ベルモニーのあんしん倶楽部は、そんな大事な時間をいつもそっとお手伝いしたいと思っています。わからないことがあれば、いつでもご相談ください。