月命日の過ごし方
~特別なことをしなくても大丈夫。故人を想う、静かな習慣~

大切な方が旅立たれてから、毎月同じ日がめぐってくるたびに、ふと心がざわつく
――そんな経験はありませんか。
「月命日には何かしなければいけないのでは」と、義務感に近い気持ちを抱く方も少なくありません。
まずひと言お伝えしたいのは、特別なことをしなくても大丈夫ということです。
大切なのは、故人を想う気持ち。
この記事が、その気持ちをかたちにするための、小さな道しるべになれたら幸いです。
■そもそも月命日とは?
月命日とは、故人が亡くなった日と同じ「日」が、毎月めぐってくる日のことです。
たとえば5月10日に亡くなられた場合、毎月10日が月命日にあたります。
一方、亡くなった月と日が一致する「祥月命日(しょうつきめいにち)」は年に一度だけで、月命日とは区別されます。
月命日は、四十九日法要や一周忌のように「必ず何かをしなければならない日」ではありません。
僧侶を招いて読経をお願いするご家庭もあれば、ご自宅で静かに手を合わせるだけという方もいて、過ごし方に決まりはないのです。
■月命日の一般的な過ごし方、3つ
① お仏壇やお墓を整える
まず取り組みやすいのが、お仏壇まわりの掃除です。
ほこりを払い、お花や水を新しくするだけでも、故人への気持ちは十分に伝わります。
お墓参りができる方は、月に一度足を運び、墓石を軽く拭くだけでも良い供養になります。
② お供えをする
故人が好きだった食べ物やお花を、無理のない範囲でお供えしましょう。
高価なものである必要はなく、季節の果物やお菓子で十分です。
長く置くと傷んでしまうものは、その日のうちに下げて、家族でいただくのが一般的です。
③ 僧侶にお経をあげてもらう(任意)
「月参り」として、僧侶に毎月お経をあげてもらう風習が残っている地域もあります。
必須ではありませんが、菩提寺との付き合いを大切にされたい方は、相談してみるのも一つの方法です。
お布施の目安は、地域や寺院によって差があるため、事前に確認しておくと安心です。
■無理に続けなくてもいい理由
月命日を大切にする気持ちはとても尊いものですが、毎月欠かさず何かをしようとすると、かえって負担になってしまうこともあります。
仕事や体調の都合で手を合わせられない月があっても、それを責める必要はありません。
一周忌、三回忌、七回忌と時間が経つにつれて、月命日への向き合い方が変化していくのは自然なことです。
「今日は月命日だったな」と、ふと思い出すだけでも、それは立派な供養のかたちです。
■家族と気持ちを分かち合う日にする
月命日は、遠く離れて暮らすご家族と連絡を取り合うきっかけにもなります。
「お花を替えたよ」「元気にしているよ」と、故人の話題を通じて近況を伝え合う。
そんな時間の積み重ねが、悲しみをやわらげ、家族の絆を確かめる機会にもなります。
■最後に
月命日は、故人と静かに向き合うための日です。
「こうしなければ」と気負いすぎず、できる範囲で気持ちを寄せていただければと思います。
ベルモニーのあんしん倶楽部は、そんな大切な日々にそっと寄り添えるお手伝いをしたいと思っています。わからないことがあれば、いつでもご相談ください。